著者
岩渕 善美 東野 達 仁井本 貴庸 笠原 三紀夫
出版者
社団法人空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
no.88, pp.13-23, 2003-01-25
被引用文献数
4

本論文では,一般廃棄物処理・処分の広域化による環境負荷量を定量的に把握することを目的に,自治体が個別に一般廃棄物の処理・処分を行った場合と,広域化し全地域を一つとして処理・処分を行った場合のシナリオについて,ごみの排出から収集運搬,中間処理,最終処分までを比較の対象範囲とし,各段階における,投入資材,製造・建設及び運用エネルギー消費量,CO_2排出量,NOx排出量,SOx排出量のインベントリ分析を行い,検討する.広域化処理の時は発電を行うことにより,一般廃棄物処理・処分のエネルギー・環境負荷量の削減効果があることが明らかになった.