著者
竹村 昌敏 今泉 英明
出版者
情報処理学会 ; 1960-
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.59, no.7, pp.592-595, 2018-06-15

平成30年の診療報酬改定にオンライン診療が正式に認められ,今後遠隔医療が普及していく流れは不可避なものなった.本稿では,次世代医療として,この遠隔医療とその先の未来に実現される人工知能(AI)に基づく医療技術に関して概説する.遠隔医療に関しては,遠隔医療が発展してきた背景を紹介した上で,大きく医師と患者(DtoP),医師と医師(DtoD)の2種類の遠隔医療形態の利点・欠点を整理し,目指すべき遠隔医療の形を示す.更に,平成30年4月に米国食品医薬品局についに認可された初の機械学習に基づく医療機器を例に,人工知能が活用される医療領域に関して説明し,来たる将来の医療に関して論ずる.