著者
塚本 昌義 今田 栄治 星野 豊 岡田 昇 新垣 雅進 水野 晃一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OFT, 光ファイバ応用技術 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.177, pp.39-44, 2010-08-19
参考文献数
3

ケーブル外被にクマゼミ耐性を付与した光ドロップケーブルを開発することを目的として,異なる外被材料で被覆した複数種の光ドロップケーブルに対してクマゼミ産卵実験を実施した結果,引張強度・デュロメータD硬度・引張弾性率が大きい材料ほど,クマゼミが産卵管を突き刺しても損傷しにくいことが明らかになった.この結果に基づいて,新たに通常(傾斜燃焼特性)タイプ,高難燃(垂直燃焼特性)タイプのクマゼミ対策樹脂を設計し,それぞれの樹脂を用いた1心・2心,4心・8心光ドロップケーブルを開発した.本稿では,クマゼミ産卵実験,クマゼミ耐性樹脂とその高難燃化技術,その材料を用いた光ドロップケーブルについて報告する.