著者
今道 昭一
出版者
日本獣医皮膚科学会
雑誌
獣医臨床皮膚科 (ISSN:13476416)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.69-73, 2013 (Released:2013-08-20)
参考文献数
12
被引用文献数
2 2

3ヵ月齢,未避妊雌のロシアンブルーで,生後87日目に2回目の猫3種混合ワクチンを接種。その17日後から耳介,頭部,肉球および爪周囲の潰瘍を発症し,爪周囲には乾酪様滲出物を認めた。皮膚病理組織学的検査では,多数の棘融解細胞を含む角層下膿疱が認められた。これらは猫の落葉状天疱瘡を示唆する所見であった。皮疹は拡大傾向にあったため,プレドニゾロンを漸減しながら121日間投与し略治した。現在,全ての治療が終了してから2年を経過しているが,再発は見られない。病態として,猫3種混合ワクチンに誘発された落葉状天疱瘡を疑った。
著者
今道 昭一
出版者
日本獣医皮膚科学会
雑誌
獣医臨床皮膚科 (ISSN:13476416)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.69-73, 2013
被引用文献数
2

3ヵ月齢,未避妊雌のロシアンブルーで,生後87日目に2回目の猫3種混合ワクチンを接種。その17日後から耳介,頭部,肉球および爪周囲の潰瘍を発症し,爪周囲には乾酪様滲出物を認めた。皮膚病理組織学的検査では,多数の棘融解細胞を含む角層下膿疱が認められた。これらは猫の落葉状天疱瘡を示唆する所見であった。皮疹は拡大傾向にあったため,プレドニゾロンを漸減しながら121日間投与し略治した。現在,全ての治療が終了してから2年を経過しているが,再発は見られない。病態として,猫3種混合ワクチンに誘発された落葉状天疱瘡を疑った。<br>