著者
伊地 哲朗
出版者
関西学院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

本研究の交付申請書で掲げた主たる目的は、タジキスタン内戦の和平交渉と仲介外交に関する事例研究の完成、および国際紛争、特に内戦形態の武力紛争をめぐる和平交渉と仲介外交に関わる包括的理論構築の基盤づくり、の二つであった。具体的には、1)主権国家、国連、地域機関、非政府組織など様々なアクターの仲介的役割、2)そうした多種多様な仲介者間の連携・調整、3)国際的仲介のタイミング、および4)国際的仲介案の合意形成、といったテーマを取り上げた。タジキスタン和平プロセスのインプリケーションや教訓、国連による紛争仲介の変化、「紛争成熟度」概念などに関して、近々研究成果の公表を目指している。