著者
佐久間 みかよ
出版者
和洋女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

19世紀のアメリカ人作家メルヴィル、エマソンを中心にして、その自然観を考察するため、作品の動物表象に着目し研究を行った。その結果、当時発達した自然科学の影響を受けた多様な生物への関心がまし、また植民化活動の活発化から派生した東洋の文化・思想の流入した結果、動物と人間の融合する自然観、世界観が作品に反映されていることが確認できた。これらは今日の動物の権利、エコロジー的思考へと向かう流れを形成していると思われる。