著者
佐藤 彩夏 暦本 純一
雑誌
研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI)
巻号頁・発行日
vol.2013-UBI-38, no.8, pp.1-4, 2013-05-09

調理は多くの家庭で行われている活動であるが,レシピを見ながら新たな料理に挑戦するのは簡単なことではない.なぜならば,レシピを見ながら調理をしていると,現在自分がレシピのどこまで終えたのか分からなくなったり,見間違いにより材料の分量を間違えてしまったり,手順を飛ばしてしまったりするからである.さらに,レシピに記述してある用語が分からなかったり,使用するべき道具が分からなかったりなど,レシピには欠けている情報も多い.Shadow Cooking は,ユーザの調理の進捗状況に応じて,キッチンカウンター上に手順ごとにガイドを表示するシステムである.本システムは,主にキッチンカウンター上に設置したデプスカメラとプロジェクターで構成され,ユーザはキッチンカウンター上にある材料や道具に直接投影された指示に従って調理を進めていく.さらに,本システムはデジタルキッチンスケールと連携し,材料の入れるべき分量と現在入れた分量をリアルタイムに表示させることで計量ミスも防止する.