著者
佐藤 航太 伊藤 克亘
雑誌
第79回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, no.1, pp.109-110, 2017-03-16

本研究では,楽譜上のフィルインが難しくアレンジがうまくできない初心者の演奏支援のために楽譜に記載されたフィルインを変換する手法を提案する.フィルインはフレーズの繋ぎなどに挿入され,他パートへ合図を出すなどの役割を持っている.従来研究においてドラムパターンの置換は聴取者の好みに合わせて行われていたが,本研究では演奏者の視点に立った変換を行った. GTTMの理論を参考にドラムのフィルインにおいて拍節構造を表す構造木を作成した.この構造木は相対的な重要度に応じて階層構造が構築されており、これを基にフィルインの簡易化を行った.小規模な被験者グループでの評価実験により,システムを用いて行った変換の有効性を示せた.