著者
信国 陽二郎 松本 尚 平木 敬
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.53, pp.95-96, 1996-09-04

分散メモリ環境では、メモリへのアクセスコストが距離によって異り、並列プロセスの効率的実行の実現には相対的にコストの高いアクセスを減らすことが求められる。複数のプロセスが動作する汎用的環境ではその実現方法として、メモリページなどの実資源の使用状況を考慮したスケジューリングを行ないシステム全体の性能を上げることが可能である。またアクセスコストの小さなメモリページから置換を行ない、再アクセス時のコストを抑えることも、全体の性能向上に寄与する。本稿ではメモリアクセスベースの確率モデル上で、具体的なメモリ管理方式/アクセス頻度/アクセスコストを付加したシミュレーションにより、並列プロセス毎に所有する実ページ情報を利用したスケジューリング法、及びメモリ置換方式の評価を行う。