著者
元 百合子
出版者
大阪女学院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

伝統的に多数の移民や先住民族を抱え、何らかの女性政策、移民政策、先住民族政策を策定・実施してきた五か国を訪れ、政府・地方公共団体の関連する機関、当事者団体、NGO、法律家、研究者等に聞き取り調査を行うことで、各国におけるマイノリティ女性に関係する政策、法的・行政的枠組み・制度、措置、その形成や変遷・発展の歴史的・社会的背景などについて多量の情報を収集し、共通性や独自性、実効性、成果と限界および課題を、複合差別概念を用いて分析することができた。その成果は、日本を含む、世界の多くの国にとって有用な教訓を含んでいる。