著者
島崎 昭夫 元起 巌
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子化學 (ISSN:00232556)
巻号頁・発行日
vol.28, no.319, pp.884-887,940, 1971-11-25 (Released:2010-10-14)
参考文献数
5
被引用文献数
5 6

エポキシ樹脂は力学的特性がすぐれているので, 構造用成型品として広く用いられている。しかしその硬化過程における硬化反応と冷却時での樹脂の収縮変化を拘束するような成型品構造とした場合には, 成型品中に大きな内部応力を発生しき裂の発生要因ともなる。これらの基礎となる問題を解くために硬化過程での体積変化, 発生応力に関し, 一つの関係式が得られた。エポキシ樹脂の硬化過程における物理量の変化は, 反応論的には見かけ上1次反応で取り扱うことができ, その主なものは体積収縮率, Tgの変化, Tg以上の熱膨張係数, 弾性率である。