著者
光岡 由紀子
出版者
一般社団法人 日本看護研究学会
雑誌
日本看護研究学会雑誌 (ISSN:21883599)
巻号頁・発行日
pp.20190308052, (Released:2019-07-22)
参考文献数
58

目的:本研究の目的は看護師の本来感,感情労働,職業的アイデンティティの関連を明らかにすることとした。方法:特定機能病院,地域医療支援病院で勤務する卒後2年目以上の看護師を対象に質問紙調査を実施,分析した。結果:「表層演技に伴う感情労働」は「職業的アイデンティティ」に負の影響を及ぼしていた。「深層演技に伴う感情労働」は「職業的アイデンティティ」に最も影響を及ぼしていた。「本来感」は「職業的アイデンティティ」と「深層演技に伴う感情労働」に影響を及ぼしていた。結論:本研究結果は,看護師の職業的アイデンティティに対し感情労働は両義性を示すこと,そして本来感の発揮は看護師の職業的アイデンティティ形成に対し直接的影響を及ぼすとともに深層演技に伴う感情労働を介して間接的影響を及ぼすことを示唆するものである。
著者
光岡 由紀子
出版者
一般社団法人 日本看護研究学会
雑誌
日本看護研究学会雑誌 (ISSN:21883599)
巻号頁・発行日
vol.42, no.4, pp.4_749-4_761, 2019

目的:本研究の目的は看護師の本来感,感情労働,職業的アイデンティティの関連を明らかにすることとした。<br>方法:特定機能病院,地域医療支援病院で勤務する卒後2年目以上の看護師を対象に質問紙調査を実施,分析した。<br>結果:「表層演技に伴う感情労働」は「職業的アイデンティティ」に負の影響を及ぼしていた。「深層演技に伴う感情労働」は「職業的アイデンティティ」に最も影響を及ぼしていた。「本来感」は「職業的アイデンティティ」と「深層演技に伴う感情労働」に影響を及ぼしていた。<br>結論:本研究結果は,看護師の職業的アイデンティティに対し感情労働は両義性を示すこと,そして本来感の発揮は看護師の職業的アイデンティティ形成に対し直接的影響を及ぼすとともに深層演技に伴う感情労働を介して間接的影響を及ぼすことを示唆するものである。