著者
八板 謙一郎
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.106, no.11, pp.2326-2332, 2017-11-10 (Released:2018-11-10)
参考文献数
14

院内・術後の発熱は,感染症内科医が多く相談を受ける事象である.患者背景(術式,併存疾患等)を鑑みつつ,臓器毎(肺,尿路等)に考えていけば不明熱化することは多くない.このカテゴリーにはカテーテル関連菌血症・尿路感染症・院内肺炎といったよくみられるものから,デバイス感染や薬剤熱等,詳細な診察・カルテレビュー,画像検索を必要とするものまで存在する.また,診療に関わる主治医との交渉も重要な技術である.