- 著者
-
兼子 利夫
- 出版者
- 国立研究開発法人 科学技術振興機構
- 雑誌
- 情報管理 (ISSN:00217298)
- 巻号頁・発行日
- vol.48, no.3, pp.176-184, 2005 (Released:2005-06-01)
- 参考文献数
- 7
世界的に1990年代からインターネットとPCが急速に普及し始め,産業活動はもちろんのこと一般社会にもその活用が広がりつつある。そのひとつのビジネス形態が,電子商取引である。各国の政府機関等では,これらの情報技術(Information Technology: IT)を積極的に政策に取り込み,自国のIT政策として展開している。本稿では,まず,1993年に発足したクリントン政権から現政権のブッシュ政権までの情報技術政策の経緯について記述する。そして,ITによって生まれた新しい経済現象であるデジタル・エコノミーについて概観する。さらに,情報セキュリティに影響を与える国土安全省の新設,電子商取引,電子政府について記述する。最後に,コンピュータ・システム関連のR&Dプログラムであるネットワーク情報技術研究開発プログラムについて記述する。