著者
兼松 明弘
出版者
兵庫医科大学
雑誌
産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) トライアウト トライアウト
巻号頁・発行日
2020

尿流率測定装置とは秒あたりの排尿量を記録する装置で、排尿障害を来す疾患で汎用される。しかし、従来の尿流率測定装置はトイレにて立位または座位で排尿することが前提であった。我々はオムツに尿がしみこむ速度を、オムツに編み込んだ電極間のインピーダンス変化として検出することで尿流率を高精度に測定できるシステムを作成した。本課題はこのシステムの社会実装を目指して、安全性・利便性・採算性・スケーラビリティについて改良を行う。これを用い、臥位での排尿の実相をボランティアを対象として明らかとし、先天性疾患を有する乳幼児の排尿管理での有用性を検討する。将来的に、寝たきり高齢者のオムツ外しにも貢献すると期待される。
著者
兼松 明弘 清川 岳彦 筧 善行 竹内 秀雄
出版者
泌尿器科紀要刊行会
雑誌
泌尿器科紀要 (ISSN:00181994)
巻号頁・発行日
vol.39, no.7, pp.645-648, 1993-07

A case of multiple urinary stones in a patient with glycogen storage disease type 1 (GSD-1) is reported. In spite of the presence of hyperuricemia, these stones did not consist of uric acid, but mainly of calcium oxalate. Laboratory studies revealed distal renal tubular acidosis and hypocitraturia, but no significant abnormality in calcium metabolism. We discussed the mechanism of calcium stone formation in our case, and its prophylactic treatment by oral administration of citrate compound.