著者
冨山 侑子 宇都宮 陽一 奥田 隆史
雑誌
第79回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, no.1, pp.815-816, 2017-03-16

電車において擬似混雑(混雑の偏在)が発生すると,乗客が乗降車できない状況になることがある.この状況を防ぐために,駅員は乗客に車内中央まで移動するように促す.しかし,乗車区間の短い乗客が車内中央まで移動すると,その乗客は降車が困難になる.加えて他の乗客はその乗客のために立ち位置を変更しなければならなくなる.この立ち位置変更は各乗客のストレスを増やすことになる.そこで本研究では,各乗客のストレスを車内での立ち位置に基づいて表し,乗客の最適な立ち位置を明らかにする.そのために,乗客をエージェントとして捉え,混雑時の車内立ち位置選択をエージェントベースドモデルとして表現し,シミュレーションをおこなう.