- 著者
-
冨田 耕右
- 出版者
- MATERIALS LIFE SOCIETY, JAPAN
- 雑誌
- マテリアルライフ (ISSN:09153594)
- 巻号頁・発行日
- vol.3, no.4, pp.187-191, 1991-10-25 (Released:2011-04-19)
- 参考文献数
- 27
従来, 合成高分子は微生物分解を受けないとされていたが, ある種の合成高分子は微生物分解を受けることがわかってきている.たとえば, オリゴマーのポリエチレンは微生物分解を受けやすいし, ポリビニルアルコールや脂肪族ポリエステルは高分子量のものでも微生物分解を受ける.ポリエチレングリコールも条件によっては微生物分解を受ける.これらの例に基づき, 合成高分子の化学構造と微生物分解性との関係について述べ, 環境問題からみた将来性について考察する.