著者
沈 再文 刀禰 明子 朝山 正己
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.105-117, 1999-03-01
被引用文献数
2

近年、ストレスや疲労の解消法の一つとして、カラーセラピー、カラーヒーリング等のリラクゼーション方法が用いられている。しかし、視覚を用いた心身のリラクゼージョン方法については、まだ十分な科学的証明がなされていない。本研究では、色画用紙四色〈赤、青、黒、白〉を10分間にわたり被験者に見せた際の脳波、皮膚温、心電図、呼吸、脈拍の測定を行った。その結果、皮膚温は、見る前と後とで、四色によってそれぞれ異なった有意な温度変化が観察された。また、脳波においては、θ、α、β波の頻度、振幅、出現時間、部位、別の特徴などについて分析したところ、四色によって特徴的な変化が確認された。