- 著者
-
切田 正憲
松井 敏夫
- 出版者
- Japanese Society for Aquaculture Science
- 雑誌
- 水産増殖 (ISSN:03714217)
- 巻号頁・発行日
- vol.41, no.3, pp.281-286, 1993-09-20 (Released:2010-03-09)
- 参考文献数
- 8
- 被引用文献数
-
1
1.ノリ幼芽が乾燥によって受ける障害は1時間では極めて少ないが, 乾燥時間がより長くなるにつれて, しだいに大きくなった。2.ノリ幼芽を淡水に浸漬すると, 30時間浸漬より影響があらわれ, 72時間浸漬ですべての幼芽が枯死した。3.乾燥前に浸る海水比重が1.015からノリ幼芽に障害がではじめ, 1.012では障害が大きくなり, 1.010以下では比重が低くなるにしたがって, 障害がさらに大きくなった。4.乾燥前後に浸る海水比重のうち, 乾燥前に浸漬する海水比重の影響のほうが極めて大きかった。5.ノリ幼芽の生長は, 乾燥前後に浸漬する海水比重が正常海水の1.024よりも, やや低い側で効果的であった。