著者
木原 一雄 加藤 多恵子
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.48, no.6, pp.351-355, 2005 (Released:2005-09-01)
参考文献数
16

日本をはじめ,地形的に地震発生の可能性のある地域での図書館の地震対策は喫緊の課題である。図書館での地震発生時での図書館,および図書館員の対応について述べる。図書館が地震に遭遇した場合,まずは図書館利用者,図書館スタッフの人命を守る,次に図書館資料を守ることである。いずれにしても図書館の免震構造,および図書館内の設備の耐震の工夫は重要である。その中でも書架の構造,固定などは地震発生被害を経験して,いくつかの教訓が得られている。日本の阪神淡路大震災,カリフォルニア州で発生した2件の地震に関連して図書館が遭遇した被害について触れた。
著者
マリンズ ジェームズ L.:著 加藤 多恵子:訳
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.50, no.12, pp.810-815, 2008 (Released:2008-03-01)
参考文献数
11
被引用文献数
1

研究コミュニティ特に科学技術分野において,eサイエンスが最近出現した。データ集合を使って計算機のシミュレーションを通して生物学,化学,物理学などの原理を試験できるようになったのである。世界中の科学の分野データ集合を共有し,利用できるいくつかのeサイエンスプロジェクトが出現した。一つの科学分野が誕生したのだともいえる。これら大型科学でのデータ共有例はナノテクノロジー分野で見られる。このデータ集合のアクセスを,現在から将来にわたり提供する必要性をコントロールすることが,eサイエンスでは肝要である。ここでは図書館学,アーカイブ科学の原理が適用されよう。eサイエンスを促進するために,ライブラリアンには新しい役割を確立する必要が求められる。例えばライブラリアンは図書館学と科学技術両分野での教育を受ける必要がますます求められるなど,対処すべき事柄は多い。(本抄録は翻訳者が作成した)