著者
加藤 大弥 砂原 秀樹
雑誌
インターネットと運用技術シンポジウム論文集
巻号頁・発行日
vol.2021, pp.17-23, 2021-11-18

昨今のオンライン化の影響により本研究科の学生が学業で利用するサービス (以下,学内サービス) が増加した.これらを活用するために認証認可機能が必要となったが,サービス毎に認証認可機能を導入しているため,保持しているデジタルアイデンティティが増加した.これにより本研究科内のサービス毎においてアイデンティティマネジメントの運用コストおよびリスクが増えるという課題が発生した.そこで本研究では,研究科内の学内サービスで利用するデジタルアイデンティティを統一化するために学内 IdP を導入し運用するための方法について検討する.
著者
加藤 大弥 林 達也 砂原 秀樹
雑誌
コンピュータセキュリティシンポジウム2017論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, no.2, 2017-10-16

現在,認証・識別において,長い時間をかけて社会システムとして確立してきた物理媒体による認証や識別手法が,電子化の普及により変革を迫られている点があり,パスワード認証の限界を始め,例として,指紋認証の初期時代におけるいわゆる「グミ指」と言われる攻撃手法や3Dプリンターによる「判子の危殆化」が喫緊の課題として挙げられる.これらはNIST SP800-63における知識,生体,所有の典型例でもあり,認証手法に関する社会的な転換を迫られている.そこで本論では所有による認証・識別に焦点をあて,改ざん・複製の検証を行い,実生活における人間の目視での認証と機械的なパターン認識での受容についての考察を行う.