著者
加藤 頌健 安井 重哉
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.64, 2017

本研究では、出力される実行結果を立体化させた立体造形を用いることで、立体造形を見る際の視覚情報と立体造形を触る際の触覚情報を利用しユーザがインタフェースを操作する際に行う結果の予測と実際の結果が一致するインタフェースを制作する。また、その効果を検証することを目的とする。そのようなインタフェースを制作することで、より操作性の良いインタフェース創出の足場となるのではないかと考える。本研究では、音のクロスフェード切り替えを対象とした。インタフェースを提案するにあたり、アイデアを広げるために、アクリル板や発泡スチロールやインダストリアルクレイなどの素材を用いながら、様々なインタフェースの形状を考案し、制作を進めた。形状の考案と評価を繰り返し行うことで、ユーザに適切に情報を与えるようなインタフェースを制作し、評価を行った。効果を検証した結果、出力される実行結果を立体化させたインタフェースは視覚的、触覚的な観点で有用性があることが分かった。