著者
緒方英彦 加藤諭 清水邦宏 金子英敏
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学年次大会2017(仙台)
巻号頁・発行日
2017-06-13

既存の付着強さ試験は,鋼製治具を接着剤でコンクリート表面に固定する方法であるために,表面の付着物や水分状態の影響を受け,試験面が滞水している場合には試験そのものが実施できない。この課題を解決するために,著者らは,アンカー機構の治具による無機系補修材料の付着強さ試験方法の開発を進めている。本論では,既存の接着方法と同等の結果を得るためのアンカー治具を設計するとともに,試験方法を室内試験で検討し,開発した試験方法を現地試験で検証した。その結果,反力板を用いることで破断面積を均一にでき,接着方法と同じ引張強度が得られることを明らかにした。
著者
加藤諭 緒方英彦 清水邦宏 金子英敏
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学年次大会2018(神戸)
巻号頁・発行日
2018-06-20

既存の無機系補修材料の付着強さ試験は,コンクリート表面に鋼製治具を設置する際に接着剤を使用するため,表面の付着物や水分状態等に試験結果が影響を受ける。この課題解決のために著者らは,金属アンカーを用いた治具による付着強さ試験方法の研究・開発を進めている。本論では,新たなアンカー治具を開発し,付着強さと荷重-変位曲線,破壊形態に注目し考察することで,金属アンカーの適当な埋込位置に関して検討を行った。その結果,界面破壊時における荷重-変位曲線の傾向および界面破壊のためには下地層内部2~3mmの深さにアンカーを埋込む必要があることを明らかにした。