著者
北川 道成
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.65, no.7, pp.296-301, 2015-07-01 (Released:2017-04-13)

化学分野の出願では重要な技術用語である化学物質はキーワード検索可能な化学物質名や分子式だけでなく分子構造を図で表した構造式で表現される事がある。また化学物質名の表記は揺れがみられる。化学分野の特許調査では他の分野で行う同義語・上位概念・特許分類使用による網羅性確保の他に,化学物質が索引されたデータベースと全文系データベースを併用することで網羅性を上げる事が可能である。一方でこれらデータベースへの収録基準,索引基準を理解し適切な検索を行わないと十分な網羅性を確保できない。本稿では特に侵害予防調査についてプレサーチインタビュー・データベース選択・予備検索・検索式作成・結果出力までのプロセス毎に現状と課題を記載した。