- 著者
 
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             北村 浩一郎
             
          
 
          
          
          - 出版者
 
          - 川村学園女子大学
 
          
          
          - 雑誌
 
          - 川村学園女子大学研究紀要 (ISSN:09186050)
 
          
          
          - 巻号頁・発行日
 
          - vol.13, no.1, pp.169-187, 2002 
 
          
          
          
        
        
        
        21世紀の高度に文明化された社会で有意義に生きることはきわめて困難である。確かに, 便利で快適な社会ではあるが, それだけを追い求めていたのではとても充実した本来の人間的な生活は望めない。一方, 情報の氾濫する中で適切な情報を選択し活用するのも容易ではない。情報の洪水の中で目先の利便のみを追求していては, やはり人間らしい生活は望むべくもない。このような状況において, 充実した生きがいのある生活を送るためには, 優れた見識と的確な判断力を身に付けていなければならない。本論では, このような観点から, モンテーニュ, デカルト, ベルクソンそれぞれのボン・サンス(良識)を取り上げ, 比較検討しながら, 今日におけるわれわれの正しい生き方在り方を考察する手がかりを得たい。