- 著者
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武 直樹
阿部 憲広
北橋 忠広
- 雑誌
- 全国大会講演論文集
- 巻号頁・発行日
- vol.42, pp.227-228, 1991-02-25
筆者らは見積りの作成を例に、合成型、または計画型と呼ばれる問題領域へ知識工学手法を適用することを試みた。本稿では当社の小型無人車セルキャリーの見積りの作成を支援するエキスパートシステムの開発を行ったので報告する。見積りは様々な部署で行われているが、対象となる製品によってその形態は異なる。当社の無人車のような受注生産品の見積りでは、その業務内容において設計が多くの部分を占める。したがって、見積り者は無人車の構造、通信システムの特性、誘導の方式と特徴など、無人車システムの設計に関する知識を有している必要がある。しかしながら、設計結果として積算項目に現れる「部品」は、手直しが必要な場合も多いが、それらは有限であり、無人車の見積り作業は選択の自由度の大きい組み合わせ問題とみなすことができる。