著者
本田 テル子 坂元 明子 原 絵美
出版者
福岡女学院大学
雑誌
福岡女学院大学紀要. 人間関係学部編 (ISSN:13473743)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.15-21, 2006-03-31

学生の身体状況、生活行動等の実態を把握し生活活動強度別に検討したところ次の結果が得られた。1.生活活動強度は低い、やや低いが90%であり、体脂肪率は、21%以上35%未満の標準が81.5%であった。BMIは、18.5以上25未満の標準にある者が72.3%であった。2.生活時間調査では、4年間の平均で睡眠時間は430.5分、授業時間は218.9分、テレビを見る時間137.3分であり、睡眠時間は1日の約30%、授業・通学時間はおよそ25%であった。2004年では睡眠時間の減少が見られたがそれは授業と勉強時間が影響していた。3.静的時間では、生活活動強度4群間に差は見られなかったが、動的時間では有意差が見られIV群でアルバイト時間、自由時間が長かった。4.起床時刻は、7時〜7時30分が最も多く6時から8時30分までに全体の87%の学生が起床していた。また就寝時刻は、1時から1時30分が最も多く、0時から2時30分までに74%の学生が就寝していた。5.生活活動強度別起床時刻では、I群とII群は早い人と遅い人に分かれていたが、III群とIV群は早く起床しており4群間に有意差が見られた。6.アルバイトをしていない学生は全体の80%であり、残り20%は長時間アルバイトをしており、生活活動強度が高かった。7.生活リズムと健康調査では、1日3回食事をとっている人は74%、強いストレスを感じる人は58%、毎日お通じがある人は51%でI群に多く見られた。8.燃えやすい体をつくる生活活動チェックでは「電車やバスで空席があれば必ず座る」が68%で最も多く、I群、II群に「階段よりもエスカレーターをよく使う」、「電車やバスで空席があれば必ず座る」が多く、4群間に有意差が見られた。9.生活行動タイプ判定により動かない人と、疲れやすい人を合わせると88.1%で、このことからも生活活動強度が低く、燃えやすい体を作っていないことが分かった。