著者
伊藤 聡志 原田 弘章 山田 芳文
出版者
日本医用画像工学会
雑誌
Medical Imaging Technology (ISSN:0288450X)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.123-131, 2014 (Released:2014-05-24)
参考文献数
15

MRIにおいて三次元的な関心領域を高速に撮像する方法に,二次元撮像を応用したマルチスライス撮像がある.このマルチスライス撮像は適切な信号収集軌道のもとで撮像を行うと,三次元空間におけるスパース性を利用した圧縮センシングを適用することができる.マルチスライス撮像に圧縮センシングを適用する場合にスライス間にあるスピン密度の連続性を利用し三次元像として再構成する場合と,スライスごとに独立に二次元再構成する場合とで再生誤差の比較を行った.信号収集比率を同条件として比較を行った結果,再構成に利用するスライス枚数が多いほど再生像に含まれる誤差が減少し,再生像の品質が向上することが示された.また,スライス方向に対し画像の輝度値変化が小さい画像ほど三次元再構成による誤差軽減効果が大きくなることが示された.さらに画像にスパース性を導入する関数比較では,三次元FREBAS変換は三次元ウェーブレット変換に比べ,再生誤差の少ない画像を再生することが明らかとなった.