著者
原田 裕二郎 藤本 邦昭
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成27年度電気・情報関係学会九州支部連合大会(第68回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.180, 2015-09-10 (Released:2018-02-16)

可変分周器は,高周波のクロックを低周波のクロックに変換する回路であり,CPU,メモリおよび各種通信機器内において広く利用されている.近年,クロック信号の立上りと立下りの両方のエッジを利用して信号処理を行う事が増えてきており,出力信号のデューティ比を50%に保つことは,極めて重要な性能の一つとなっている.本稿では,分周比に関係なく常にデューティ比50%の出力信号が得られる可変分周器を提案する.提案回路は,ディジタル回路のみの極めて簡単な構成であるため,ハードウェア記述言語を用いて簡単に記述することができ,FPGA上に実装可能である.また,その動作は分周比の増大に関係なく安定である.