著者
及川 光博
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.54, no.11, pp.589-595, 2004-11-01
参考文献数
11

Visualization (視覚化)は,膨大かつ多変量なデータを探索的に分析していく上で効果的な意思決定の手段として活用が進んでいる。ここでは米メリーランド大学のShneidermanとAhlbergらによって提唱されたVisual Information Seekingの概念と創薬研究等への適用事例について紹介していく。Visual Information Seekingは主として次の三つの概念で構成される。(1) Dynamic Queries, (2) Tight-Coupling, (3) Starfield Display。適用例については, Visual Information Seekingのコンセプトを実装したソフトウェアであるSpotfire^[○!R] DecisionSite^<TM> を取り上げる。