著者
古性 淑子
出版者
横浜美術大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

一般的にデッサン画の評価においては評価語を用いた主観評価が用いられる。これは美術教育者が鉛筆生物デッサン画を評価する際の視点である。一方デッサン画には、形状やバランス、明暗といった特徴が含まれている。客観的評価モデルは、評価要因Fiから構成され、このFiは、バランスや明暗、モチーフの形状の大きさといった主観評価に含まれる項目を考慮して定義した基本的な鉛筆生物デッサンの特徴量を含む。本研究において、鉛筆静物デッサン画に含まれる特徴量を定義し、主観評価値を近似できる線形回帰分析を利用した評価モデルを構築した。この結果、構築した評価モデルが主観評価結果を近似していることを確認できた。