著者
坪井 良介 各務 裕太 山口 大輔 倉光 君郎
雑誌
情報処理学会論文誌プログラミング(PRO) (ISSN:18827802)
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.22, 2018-06-26

型推論は,構文パターンから型を推論する方法で,型アノテーションなしで静的型付けを実現する.ただし,構文パターンからの型推論はアルゴリズムが複雑になりがちですべての言語に採用しにくい問題がある.本発表は,よりお手軽に型推論を実現するため,名前からの型推論を提案する.まず,実際のソース・コードを解析し,型と名前の法則性を調べる.それに基づき,名前からの型を推論するシステムと言語設計を定義した.我々は,これらのアイディアを関数型スクリプト言語konoha 5λに実装し,その使いやすさを検証し報告する.