著者
吉川 伸一 田中 正敏
出版者
日本生産管理学会
雑誌
生産管理 (ISSN:1341528X)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.1-7, 2002

本論文では, 一方向代替可能な二品目在庫管理で生じる諸費用の総和を最小にするための最適資源配分問題を取り扱う. つまり, 一ヶ所で生産された二品目をmヶ所の地域に配分するとき, 各地域の在庫管理で生じる諸費用の総計となる総期待在庫費用が最小になるようにするためには, どのように配分すればよいかという問題である. 但し, 各地域の需要の密度関数は指数分布で表現されていると仮定する. また, ここでの在庫問題は新聞売り子問題と呼ばれるタイプの問題を利用する. さらに, 我々は本論文で提案した在庫問題を具体的に説明するために数値例を示す.
著者
吉川 伸一 田中 正敏
出版者
日本生産管理学会
雑誌
生産管理 (ISSN:1341528X)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.59-63, 2002

本論文は, 双方向代替可能な二品目在庫管理で生じる諸費用の総和を最小にする最適資源配分問題を取り扱う. ここで, "双方向代替可能な" とは, ある品目に対して品切れが生じたときに, もう一方の品目をある代替率で代用することである. 但し, 各地域の需要分布は不確定であるが, その需要の累積分布関数は増加関数で連続関数であるとする. 特に, ほとんど解析学的に解ける問題として需要の同時確率密度関数を指数関数とする. また, ここでの在庫問題は新聞売り子問題と呼ばれるタイプの問題を利用する. さらに, 以上の結果を数値例により具体的に示す.