著者
杉浦 雅貴 中村 康浩 吉村 哲也
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.45, pp.399-400, 1992-09-28
被引用文献数
2

近年のソリッドモデラは、3次元形状のコンピュータグラフイックス画像をディスプレイに表示するのが一般的である。デザイナは形状の画像を確認しながら、形状編集を行う。しかし、ほとんどのソリッドモデラは変形量や位置データを数値で入力する方式をとっているため、幾何的な形状のデザインは得意であるが粘土細工のような手作り風の形状をデザインすることは非常に困難である。一方、頭部搭載ディスプレイ(HMD)とデータグローブで構成された仮想現実システムで、形状を加工する研究も行われている。仮想現実の世界で、手で形状を触る感覚を実現するために、力覚フィードバックの研究が盛んに行われている段階である。我々は、形状の表面を連続的に微小変形させる加工機能を用意し、ユーザが3次元直接操作で加工範囲をコントロールできれば手作り風の形状がデザインできると考え、試作を行っている。以下に報告する。