著者
吉澤 圭介
雑誌
情報処理学会研究報告ソフトウェア工学(SE)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.64(2002-SE-138), pp.27-34, 2002-07-11

組込みソフトウェア開発における開発規模の尺度(サイズメトリクス)としてスケールポイント法を考案した。スケールポイントとは入出力を行う機器の数・画面数・通信コマンド数という開発規模と関係の深い3つの指標から求めるものである。開発規模と開発工数には相関があることから、過去のプロジェクトの実績から規模と工数との関係式を統計的に求め、この式を用いて見積り対象の開発工数を予測することができる。本稿ではスケールポイント法による開発工数の見積りの有効性を一般的に知られているLOCと比較することにより示す。さらにこの手法を実際のプロジェクトの開発工数見積りおよび計画立案に適用した事例について報告する。