著者
吉田 昌郎
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
年次大会講演資料集
巻号頁・発行日
vol.2008, no.9, pp.155-156, 2008-08-02

昨年7月16日に起こった新潟県中越沖地震において東京電力(株)柏崎刈羽原子力発電所(7基、合計電気出力821.2万kw、1号基運転開始1985年9月)では当初の設計時に想定した値を上回る加速度が観察された。運転中の原子炉は瞬時に停止し、以来安全な状態に保たれ、復旧への努力が地道に続けられている。「止める、冷やす、閉じ込める」の視点からの安全性の確保及び発電所敷地内設備への影響について地震後の点検結果等も含めて具体的に紹介する。また、今後の復旧に向けた取り組みについての現状を説明する。