著者
吉田 昌郎
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
年次大会講演資料集
巻号頁・発行日
vol.2008, no.9, pp.155-156, 2008-08-02

昨年7月16日に起こった新潟県中越沖地震において東京電力(株)柏崎刈羽原子力発電所(7基、合計電気出力821.2万kw、1号基運転開始1985年9月)では当初の設計時に想定した値を上回る加速度が観察された。運転中の原子炉は瞬時に停止し、以来安全な状態に保たれ、復旧への努力が地道に続けられている。「止める、冷やす、閉じ込める」の視点からの安全性の確保及び発電所敷地内設備への影響について地震後の点検結果等も含めて具体的に紹介する。また、今後の復旧に向けた取り組みについての現状を説明する。
著者
加部 隆史
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
年次大会講演資料集
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.352-353, 2009

労働安全衛生法第28条の2は,リスクアセスメントとリスク低減を求めている.通達によりこの実践方法をJIS規格を引用して示しているが,源則として国際機械安全規格の体系が示す隔離の原則・停止の原則・エネルギゼロの原則を示している.これは従来の労働安全による人への教育から,因果決定論の源としての機械の危険源を対処する方向転換である.危険な機械を囲い,動きを止めるという原理に基づいている為に機械の定常運転では有効だが起動停止を繰り返しユネイトな情報伝達が中断してしまう非定常時の作業での問題は必ずしも解決出来ない.技術を周囲環境取巻く周囲環境の多様化から,近年生産現場では人と機械の協働を可能とする要素技術が開発され,同時に一般消費者を対象としたサービスロボットが産業化に向けて準備されている.