著者
吉田 茉由 田村 俊明
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.63, 2016

私たち日本人は現代に至るまでに独自の食文化を産み出し、それとともに食器や食事をする環境を確立させてきた。 明治以降海外の食文化が入ってきたことにより新たな食事スタイルを取り入れ、そして現代になると私たちの食事は料理も食器も環境も自由に選択ができるようになった。 こうした現代では食事をしているときに部屋や使用するもの、一緒に食事をする人など周りの環境がより食事の質を高めていると考えられる。食事と人と空間の関係はどのような効果を私たちに与えているのかを調査し、研究することは今後の新たな食器の開発や伝統を生かしていくことにつながるといえる。 そこで「歴史性」、「日常性」、「人間性」という食事の要素に絞って、現代の私たちの食事に対する人とモノと場の関係を今日の日本映画に登場する食事シーンに求めて考察する。