著者
永井 彰 吉田 麗生 諸橋 玄武
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SITE, 技術と社会・倫理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.114, pp.147-152, 2010-06-24

本稿では, 部分一致検索可能暗号の実装方法を検討し,実装を行った結果を報告する.部分一致検索可能暗号は内積述語暗号から構成するため,内積述語暗号の実装評価からその評価が可能である.しかし,内積述語暗号ではベクトルの次元が演算時間に大きく影響を与えてしまい,演算時間の評価はケースごとになってしまう.そこで内積述語暗号の下位演算と演算回数から計算時間を見積もり,その結果と,実測値と比較を行った.これにより,曲線によっては演算回数からおおよその検索時間を見積もれることがわかった.