著者
井山 ゆり 吾郷 ゆかり
出版者
島根県立看護短期大学
雑誌
島根県立看護短期大学紀要 (ISSN:13419420)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.53-59, 2003

近年、医療機関と地域との「継続看護」の重要性が高まっている。そこで、病院看護と訪問看護の連携に焦点をあて、訪問看護師は「継続看護」の現状についてどのように捉え、継続の困難さを感じているのかを明らかにするために、インタビューを行った。その結果、訪問看護師は、「継続看護」を困難にする要因を次のように捉えていた。1)病院看護師の「継続看護」に対する認識の不十分さ、2)病院看護師の在宅生活への視点や社会資源の理解不足、3)医療体制整備の不十分さ、4)訪問看護師自身の働きかけの不十分さ、である。