著者
和久井 遥
出版者
アート・ドキュメンテーション学会
雑誌
アート・ドキュメンテーション研究 (ISSN:09179739)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.43-52, 2018

多様な記録メディアが普及していく中、博物館でも日々の業務・研究で様々なデジタルデータが作成され、記録メディアに格納・蓄積されている。東京国立博物館(以下「当館」という)では所蔵品の画像データはユニークナンバーを付与され体系的に管理されている。しかしその他にもコンテンツ作成などの単発の業務・研究で作成されたデータや、他部署で作成されたデータのコピーなど、体系的に管理されていないデータも多い。これらのデータを保存している記録メディアは放置されがちであり、内容を把握している職員も少ない。本稿では、組織内に散在する記録メディアを把握して適切に記録をとり、長期的な保存にむけて管理する手法について提案する。