- 著者
-
和賀井 文作
- 出版者
- 日本養豚学会
- 雑誌
- 日本養豚研究会誌 (ISSN:03888460)
- 巻号頁・発行日
- vol.1, no.2, pp.64-69, 1964-12-28 (Released:2011-06-08)
- 参考文献数
- 12
バークシャー種10頭を用い, ケージ飼いと平飼いによる肉質を組織化学的に比較した結果は, つぎのとおりである。1. 背最長筋と棘上筋, 大腿直筋の筋線維の厚径は, ケージ飼いのものがわずかに細いが, 有意差は認められない。2. 筋肉の屠殺直後のpH値は, 部位により異なるが, ケージ飼いと平飼いとの間には差異が認められない。3. 生肉を4週間冷蔵庫 (0℃~4℃)中に保存し, 時間の経過に伴なう筋線維の厚径, 筋線維数, 筋核, グリコーゲン, pH値の変化などを比較したが, ケージ飼いと平飼いとの間にはほとんど差異が認められない。