著者
高木 厳 岡田 慶夫 赤嶺 安貞 唐沢 和夫
出版者
日本肺癌学会
雑誌
肺癌 (ISSN:03869628)
巻号頁・発行日
vol.15, no.4, 1975-12-10

我々は気管原発と思われるadenoidcysticcarcinomaの2例を経験した.第1例は47才の男子.昭和38年12月27日他施設で気管内肺癌を気管支鏡下に摘除,病理組織学的にはadenoidcyticcarcinomaであった.術後2年5ヶ月肺転移出現,これらを摘除したが原発巣摘除後5年3ヶ月,喀血にて死亡した.第2例は30才の男子で昭和46年6月15日気管からの出血で緊急手術(気管腫瘍摘出術)施行した.現在食道気管癌形成肺転移を認める.