著者
西島 政幸 土井 啓輔 有木 康雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1995, no.1, 1995-03-27

音声認識では、誰が何をしゃべったかを同時に認識することが重要である。なぜなら同じ内容をしゃべっても人によって意味が変わる場合が生じるからである。そこで、個人性情報と音韻性情報を分離し、話者認識と音声認識を並列に実行することが必要となってくる。我々は、この観点から個々の話者には話者固有の部分空間が存在し、これを個人性情報と考えることにより、部分空間法を用いた話者認識が可能であることを示した。今回、時期差に対処するための時期差を差し引く方法を考え、実験によりその有効性を確かめたので報告する。