著者
土橋 祐介 河島 茂生
出版者
情報メディア学会
雑誌
情報メディア研究 (ISSN:13485857)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.77-93, 2005

本研究は,書き込み機能のアーキテクチャ変更にともなうユーザ行動のありようを比較している.すなわち,本研究は,ウェブサイトの書き込み機能のアーキテクチャを変更して,(1)ユーザ登録およびログイン作業の有無が書き込み数や書き込み内容に与える影響,(2)返信機能の有無が書き込み数や書き込み内容に与える影響,を検討している.調査の結果,ユーザ登録およびログイン作業なしの場合は,サイト全体での書き込み数は増えず「荒らし」が散見されるようになったものの,書き込みの窓口が広くなりRAM比率が上がることが示された.また,返信機能なしの場合は,サイト全体での書き込み数も増えずRAM比率も下がり,話題も深く掘り下げられることなく話題転換しやすかった.