著者
唐沢 明彦 土田 保
出版者
日本緑化工学会
雑誌
日本緑化工学会誌 (ISSN:09167439)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.205-208, 2001-08
被引用文献数
7 10

耐踏圧性の向上や土壌の流出防止等を目的として, 人工軽量骨材を使用したポーラスコンクリートの連続空隙内に植生基材を充填し, これを基盤として植物を生育させる屋上緑化システムを開発した。このシステムを埼玉県熊谷市内の集合住宅屋上に施工し, 階下の室内の熱環境に及ぼす効果を1999年夏季と2000年冬季に測定した。その結果, 本システムを施工し屋上を緑化することにより, 夏季と冬季における階下の室内気候を緩和でき, 冷暖房エネルギーを節約できることを確認した。