著者
坂口 貴司 岡林 孝志 金森 務 井口 征士
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.81, no.10, pp.2385-2393, 1998-10-25
被引用文献数
7

人間の身体ジェスチャには豊かな情報が含まれており, マン・マシンインタフェース, マン・マンインタフェースの有力な手段と考えられる.本論文ではオクルージョンの心配がなく外部磁界環境の影響も受けないという特長を有する運動覚センサ(ジャイロセンサ, 加速度センサ)に筋電位センサを組み合わせて, ニューラルネットワークで統合化するジェスチャ計測および認識手法を提案する.これらのセンサはジェスチャが表現している意味の強さ(例「とても」, 「やや」など, ここではバリュー情報と呼ぶ)を加速度, 角速度, 筋力情報という形でうまく検出してくれる.14種類のジェスチャ(手話動作)について認識実験を行い, 筋電位情報がバリュー情報認識に有効であること, 本手法により多様なジェスチャに関してシンボル情報だけでなくバリュー情報が認識できることを確認した.
著者
松尾 聡子 坂口 貴司 井口 征士
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1996, no.1, 1996-03-11

ヴァイオリン族の弦楽器は,弓の運動を止めない限り長い持続音を発生することができる。しかし,非常に長く音を持続するには途中で弓を返さざるを得ない。このとき,音が途切れないようにする必要がある。弓の持ち方をみると初心者の場合,弓を完全に握ってしまっていることが多い。そこで本研究では,ヴィオラの弓の持ち方による返し動作時のなめらかさへの影響に関して,経験者と初心者との比較を行った。演奏のなめらかさを以下のような3種類に分けた。(1)音楽(心理学)的なめらかさ,(2)音響的なめらかさ,(3)運動学的なめらかさ。