- 著者
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江﨑 和博
坂本 健一
安原 典子
- 雑誌
- 情報処理
- 巻号頁・発行日
- vol.55, no.1, pp.24-30, 2013-12-15
来るべき社会基盤の整備や企業の事業競争力強化にとって,高品質なシステムの実現に対する重要性は高まり,社会的要請となっている.ソフトウェアの品質および評価への要求事項を規定した国際規格として,従来,ISO/IEC 9126(JIS X 0129)およびISO/IEC 14598(JIS X 0133)規格群が制定されている.しかし,規格のスコープが実現されたソフトウェアの品質評価を対象としており,システムの品質評価の前提となる品質要求定義プロセスが含まれておらず,システムやソフトウェアの品質向上においてPDCAサイクルが回らない等の課題があった.このような要請の中で,2002年以降,ISO/IEC 25000(SQuaRE)シリーズが整備されつつある.そこで,本論文では,システムおよびソフトウェアの品質評価に関するこれらの関連規格の最新動向と現場への適用事例,今後の展開の可能性等について解説する.