著者
堀井 瀬奈 能見 清子
出版者
ヒューマンケア研究学会
雑誌
ヒューマンケア研究学会誌 = Japanese Society of Human Caring Research (ISSN:21872813)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.27-33, 2020-03-31

目的:A 大学看護学部生の学年ごとのキャリア成熟度を明らかにし,志望動機との関連について検討する.方法:A 大学看護学部生1 ~ 4 年生300 名を対象とし無記名自己式質問紙調査を行った.質問項目はキャリア成熟度,職業選択志望動機,研究者が作成した学習意欲の原動力とした.結果: 回収された質問紙は241 部( 回収率80%) で,有効回答235 部を分析対象とした.一元配置分散分析を行った結果,キャリア成熟度の値は学年間で有意差はみられなかった.重回帰分析の結果,キャリア成熟度の〔関心性〕〔自律性〕〔計画性〕全ての因子と内発的動機に有意な正の関連がみられた.考察: キャリア成熟度を高めるには内発的動機を高く維持することが重要であるという知見が得られた.