著者
堀尾 香代子
出版者
北九州市立大学文学部
雑誌
北九州市立大学文学部紀要 = Journal of the Faculty of Humanities, the University of Kitakyushu (ISSN:13470728)
巻号頁・発行日
no.88, pp.94-82, 2018

上代語における終助詞「や」は、文末において終止形や已然形に下接し、詠嘆的な疑問表現や反語表現を形成するが、『万葉集』にはこのような形式をとらず、非活用語に下接する助詞「や」が若干例観察される。本稿では、このような非活用語に下接する文末助詞「や」の文法的特徴や意味的特性を『万葉集』を資料として考察するものである。